信頼できる人
やつらと違う会社の部長さんから「ちょっとお時間を作っていただけますか?」と電話がありました。何かあったのかな?と思いながらも時間を作り話を聞いてみました。
内容は、「現在rikiさんのところに入れているA君ですが、なかなか進捗が思わしくないようでこのままでは、rikiさんと会社に迷惑がかかるのではないかと心配して私のところに相談に来たのです。実際はどんな感じでしょう?」ということでした。
現在、やつらとやっているプロジェクトのほかにもう1本プロジェクトがあります。既に稼動しているシステムへの機能追加で社員がやればそんなに難しくはないものですが、以前からお付き合いしているこの派遣会社の新人君を育てたいという話もありA君にお願いしています。A君を育てることは派遣会社にとってもメリットがあるし、そのA君をゆくゆくはrikiの会社で雇うことで生産性もあがるし、社員が働くより人件費を抑えることが出来るというお互いにメリットがあるわけです。
当初は、rikiもやつらとやっているプロジェクトでこんなに大変な思いをするとは思っていませんでしたので、A君に色々と仕事のやり方(というほどえらそうなことはないです…。)とか、もろもろのことを実践を通して学んでもらおうと思っていたのです。が、実際A君にはほとんどノータッチで進捗を聞くこととたまに問題点を聞くぐらいな状態です。
そうなると、実戦経験が少ないA君の進捗は上がらず、当初のスケジュールと比べるとどんどんと遅れていくという現象になるわけです。
ただ、そうなるのはrikiからすれば当然であり、それをどのようにしてリカバリするのかも考えてありますし、根回しもしてあるわけです。
ただA君にしてみればこんなことは当然わからないわけですが、外注さんとして入っていてスケジュールもまともに守れない=できない人と思われる気持ちもわからなくはないです。
それを聞いた上司がrikiのところに状況を確認しにくるのもあたりまえといえばあたりまえなのかもしれません。
rikiは、今やつらのおかげでとても苦戦していること、A君のプロジェクトに着いてはきちんと考えてありなんとかできるから一応ほったらかし?にしてあること、今A君にはスケジュールを守ることも大切だが大変な状況のプロジェクトがどうやって問題を解決し、チームとして動くのかを目の当たりにするという生の現場にいるということが大切だと思っているということを伝え、大丈夫ですよってつたえました。
まあ、それを聞いて部長さんもほっとして、足取り軽く帰っていったんですが…。
今日のこの対応だけでも、やつらの会社とは大違いだなぁって思いました。
やつらはきっと現状すら会社に報告していないでしょう。
もちろん今日もスケジュールに対する危機感すらありません。
で、こういった報告を部下から聞いてすぐに状況確認にやってくる部長さんもすごいと思います。本来、組織というのはこういう形であるべきだなと思います。そういう意味では、この会社って結構信頼できるのでは?と思うし安心できますね。
まあ、A君からどういう報告が言っているのかはわからないのですが「rikiが相手してくれない。ほったらかしだ。もういや!!」って言う内容でないことを祈ります。
やつらとの終わりの見えない戦いの中でちょっといい経験ができた今日のrikiでした。