2020年8月29日 離床しました(入院4日目)

4人部屋には僕を合わせて3人がいます。向いにいるのはNさん。昨日から見ている限りご飯の時に看護師さんに起こされるとき以外はずっと寝ている感じです。右向いにいるのはKさん。ちょっとワイドな感じのおじさんです。

朝6時に看護師さんがやってきて血圧の測定を行いました。その後、7時過ぎにゴミ箱のごみの回収にやってきて、7時30分頃お茶が配膳されました。8時10分頃朝食が配膳されました。看護師さんがやってきてベッドの頭を少し上げてくれました。(急きょ病棟へ移動したためか、電動ベッドではなくて手動で頭や足を上げることができるベッドでした。)

その後、首を固定するための固定具をつけてくれました。初めてネックガードを装着されて70度ぐらい起き上がった状態となりましたが、首が固定されているため下の方は見えずさらに首が痛くて座っているのがやっとの状態でした。なにもできず…というか何も行う気力がなくてぼーっとしているとNさんの食事介助を行っていた看護師さんがやってきて、「rikiさんご飯準備しようね…。」といってご飯などのふたを全部開けてビニールのエプロンをつけてくれました。「はい、どうぞ。食べるのが難しいようであればお手伝いするので声をかけてくださいね…。」といってNさんの食事介助に….。

食事の準備はしてくれたけれど食欲がない….。もう横になって寝たい….と思っていると別の看護師さんがやってきて「rikiさん、食べるのつらいねぇ。お手伝いしようね….」とおかゆをスプーンにとり口まで運んでくれました。ただ、口をあまりあけることができずかつ飲み込むと激痛が走るので1口食べさせてもらったところで「痛くてこれ以上は食べれません」とギブアップしました。すると、看護師さんは「そっかぁ….。でも薬を飲まないとね…。ちょっとまってね。」といってご飯の蓋におかゆを少量すくいました。その後、朝食後に飲まなければいけない薬を粉々に砕きご飯の蓋のおかゆに混ぜてしまいました。なんか嫌な予感がする…と思った瞬間、看護師さんは薬が混ぜられたおかゆをスプーンにすくって「rikiさん、一口だけ頑張りましょう!」と口の中へ流し込みました。口の中では薬の苦みが広がり吐き出したい気分になりました。が、ここまでやってくれたので吐き出すわけにもいかず飲み込みました。「rikiさん、偉い!よく頑張りました。」と笑顔で微笑み「朝食はここまでにする?それとももう少し頑張る?」と聞いてくれました。が、もうここまでで…というと「じゃあ、下膳しておきますね。頭の部分も下げようね…」といってベッドに寝させてくれました。

10時過ぎに巡回の先生がやってきました。ガーゼの交換やら消毒やらを各部屋を回りながら行っていくようです。「rikiさん傷口見せてね。」と声を掛けられ首のテープをはがしました。「rikiさんてドレーンは入っていないのでしょうか?見当たらなかったので…」と看護師さんが先生に確認すると、「ドレーンは首のところに入っているんじゃないかなぁ。」といってごそごそすると「うん、これだね。大丈夫そうだからドレーンも抜いておこうね。」といって何かを外しました。すると、これまで唾液を飲み込むと胃カメラを入れる時のような感覚が少しなくなりました。ドレーンが入っていたから苦しかったのか….。少し気が楽になりました。ガーゼの交換も終わり、昨日に比べると体についているものがはずれ楽になってきました。先生はガーゼ交換が終わると次の患者さんのところへ行ってしまいました。今日午前中担当の看護師さんが残り、ガーゼがはがれないようにテープで固定し右腕にあるAラインと呼ばれるコードを抜いてくれました。これで右腕には点滴のコードだけが残りました。

11時過ぎ、リハビリ担当のMさんがやってきました。「調子はどう?」と聞かれたので「あまりよくはないですね」と答えると「そっかぁ、そうだよね。でも、少しずつ動いておかないと大変なので今日はベッドから起きて、車いすに移動するところまでやってみようね。」と声をかけてくれました。病棟の車いすをベッドの横に置き、ベッドの頭を持ち上げてくれました。そしてネックガードをつけてくれて、「じゃあ、rikiさん。横を向いてベッドから足を下ろしてください」といわれたので、前回の手術の時に教えてもらった通りベッドの柵と腕を支えて起き上がる方法でベッドに座りました。「おぉ!起き上がるの上手ですね。じゃあ、立って車いすに移動できますか?」と聞かれたのでロボットのようにベッドの柵をつかみぎこちない動きで車いすに移動しました。「おぉ!上出来です。うん、足の方も問題なさそうですね。」と言ってくれました。「せっかくなので、リハビリ室まで行ってみますか?」と聞かれたので「そうですね。行ってみます。」と返事をしました。おしっこのパックを車いすにぶら下げ、手で点滴のぶら下がった棒を持ちました。後はMさんが車いすを押してくれました。整形外科のナースステーションのところで、看護師さんが「rikiさん、行ってらっしゃい。」と声をかけてくれました。ナースステーションを通り過ぎると共有エリアに出るのですがここに出ると少し空気が違います。Mさんと色々話をしながらリハビリ室に連れて行ってくれました。ただ、座っていると首が痛くなってきました。

リハビリ室につくと血圧の測定をしました。なんと150ちょっと….。「どんな感じですか?」と聞かれたので「痛いです。」と答えると「じゃあ、病棟に戻りましょう。」といって病室へ戻りました。本当に散歩しただけでした。普段の血圧は120~130ぐらいなので、気になって聞いてみたのですが痛かったり、運動した後は血圧が上がるみたいで一時的に150ぐらいであれば心配いらないそうです。逆に血圧が下がる場合がありそこを気にしているとのことでした。

病室に帰ってしばらくすると看護師さんがやってきて、「離床して問題なさそうなのでおしっこの管を抜きますね。」といってカーテンを閉め、おむつを卸しました。「この管を抜く時が痛いんですよね…。」と僕が話をすると、「この管を入れる時が痛いらしいですよ。rikiさんは大丈夫でした?あ、麻酔で眠っているときに入れるから大丈夫ですよね。じゃあ抜きますので深呼吸をしてください。」と話しかけてくれました。深呼吸に併せて上手に管を抜いてくれたので激痛ではありませんでした。

「はい。おわりました。ICU入っていたのでおしっこが膀胱にたまっていないかどうかを確認する必要があります。なので、トイレ行きたくなったら呼んでくださいね。車いすで一緒に行きましょう。」といって去っていきました。

20時頃、トイレに行きたくなったのでNさんの食事介助を行っていた看護師さんにトイレに連れて行ってもらいました。トイレまでは車いすで連れて行ってくれ、車いすから立ち上がせて洋式トイレの前まで誘導してくれました。そしておむつを下げてくれ、「尿の量も2日ほど計らなければいけないのでここに入れてくださいね。終わったらそこのナースコールで呼んでくださいね。」といって尿瓶を渡されました。ちなみに、トイレと廊下の間にはカーテン一枚…。プライバシーも何もあったものではありませんw

というわけで何日かぶりのトイレで尿瓶に尿をとり、ナースコールをしました。別の看護師さんがやってきて、尿瓶をうけとり、おむつをあげてくれました。そして車いすに誘導してくれて手洗い場へ連れて行ってくれました。ベッドに横になると「rikiさんおしっこがたまっていないか確認させてもらいますねー。」といって小型のエコーをとる機械をもってきました。下腹部にぬるっとしたものを塗りぐりぐりと押しながら確認をしているみたいです。「rikiさん、おしっこについては問題なさそうです。」といって、管理表に記入をしました。「rikiさん、あと何回かは同じように対応しますのでよろしくお願いします。あと、一週間ぐらいは痛みを我慢せずというか、痛みが発生しないように痛み止めをうまく使ってくださいね。錠剤、点滴、座薬と色々な種類があるので私たちに相談してくださいね。今は点滴が使えるので、今痛み止めを入れておきましょうね。」といって点滴で痛み止めを入れてくれました。ものすごく、丁寧で優しい看護師さんでした…。