2020年8月28日 ICUから一般病棟へ(入院3日目)
朝の担当に看護師さんが変わりました。今度は男性の方です。
夜担当の看護師さんから朝の担当の看護師さんに夜間の様子がいつ何がどうなったというのが細かく引継ぎされているようです。
朝の太陽の光が入ってくるとなぜか少しほっとします。
8時過ぎにご飯が運ばれてきました。ベッドを少し起こしてくれてテーブルの上のご飯がおかれてどうぞ…と言われたのですが点滴などの管で手は動かないし顎から首にかけて固定をされているので下は見えないし何もすることができませんでした。
どうしたものか途方に暮れていると看護師さんがふたを開けてくれ、食べさせてくれました。スプーンですくってくれたご飯を口に運んでくれたのですが、そのご飯が入るだけ口が開かず…。「多すぎましたね…」とスプーン半分の量にご飯を減らしてくれたのですが、それでも入らずほんの少しのご飯を口に入れてくれました。
が、飲み込むと激痛が….。看護師さんが「大丈夫ですか?」と聞いてくれたのですが「大丈夫じゃないです。」と思わず答えてしまいました。「スミマセン、もうこれ以上は無理です。」と言って下膳してもらいました。
この様子を見ていた夜勤を担当してくれた看護師さんがやってきて、「rikiさん、のど通すときに引っかかる感じで苦しいですよね…。ご飯を変えてもらうようにしますね。」といって、看護師さんに「rikiさんのご飯をお昼からおかゆにしてあげてください」と指示してくれました。あぁほんとにいい看護師さんだ…。
予定では、何もなければICUから病棟へ移動となる予定でしたが、病棟の都合で今日もICUにいることになりそうとのことです。
寝ては起きて、起きては寝るというのを繰り返しているのでどこにいても構わないのですが….。
10時過ぎに「rikiさん、体をふきましょうね…。」と女性の看護師さんと担当の看護師さんがやってきました。
「布団取りますね…。」といいながら布団を取り、来ている手術着を手際よく脱がせてくれた。その後お湯で濡らしたタオルを絞り顔から、順番に体全体を拭いていってくれました。
「おむつも外しますね。」と素っ裸にさせられ液体をかけてタオルで拭いてくれた後おむつも交換してくれました。ちょっと恥ずかしいですがまあなにもできないので….。
手際よく体を拭いてくれたのはいいのですが、体をふくときにおしっこの管を看護師さんがひっかけてしまい、激痛が….。
まあ、しばらくすると痛くなくなるのかなぁと思っていたのですが、ずっと痛い…。
足を組み替えてみても、左手で触ることができる管を少し引っ張ってみてもどうにも痛いままです。
男性の看護師さんがそばを通るタイミングで「すみません、おしっこの管が痛いのですが…。」と声をかけると、ちょっと見てみますねとおむつを外し管を少し直してくれました。
ずれないように止めておきましょうねとテープで管を止めてくれました。看護師さんが管を触るとさっきまで痛かったのがウソみたく痛くなくなりました。
少しうとうとして目が覚めると、「rikiさんお昼御飯ですよ。」とご飯を持ってきてくれました。
頭を少し起こしてご飯が食べれる角度にして、ご飯のふたを全部開けて「どうぞ。」とスプーンを渡してくれました。
お昼ごはんは、おかゆとハンバーグでした。ハンバーグも付け合わせの野菜も粉々に砕いてくれていたし野菜についてはペースト状になってました。
ただ、お昼を過ぎてものどの痛みは変わらなくスプーンで2口ぐらい食べてギブアップしました。
そうこうしているうちに急患が3件発生しました。ICUでも受け入れ可能な人数が決まっているみたいで状況を見ながら対応をしているそうです。
看護師さんがやってきて「rikiさん、急患を受け入れなくてはいけなくなりました。rikiさんの状況については落ち着いてきているので病棟に移動してもらいますね。」と言われました。
僕も、「色々とお世話になりました。」と声を掛けました。「どういたしまして。」という会話を交わした後、「病棟への移動は13時30分ね。Rさんの奥さんにも連絡してあげてね。」という会話とともに、「次の受け入れ準備を進めてね。」と急にあわただしくなりました。
13時40分ごろ、病棟の看護師さんが迎えに来てくれました。が、なんと移動用のベッドを持ってくるのを忘れたみたいで「あっ、ベッド取ってきまーす。」と病棟へ取りに行ってしまいました。
移動用の別途が到着すると、ICUのスタッフの人が左腕の血圧を測るベルトと、指先についていた酸素飽和度を図るセンサーを外し、病棟のベッドに移動させてくれました。
ICUの方が、「お大事になさってください。いってらっしゃい。」と声をかけてICUから送り出してくれました。
その後、手術室の通路を通ったのですがなぜか懐かしい気分になりました。一般病棟へ移動する途中のエントランスで病院から電話をもらった嫁が待っていてくれました。「大丈夫?よく頑張ったね。」と言ってくれたので軽く返事をしました。ICUの中で起こった数々の出来事について話をしたかったのですが、のど痛くて話ができなかったので言葉少なめに会話をしてそのまま病棟へ移動しました。
病棟は4人部屋で、ナースステーションから近い場所で、部屋に入ってすぐの場所でした。「rikiさんお帰りなさい。今日は4人部屋に入ってもらいますね。」と看護師さんが挨拶をしてくれました。
と同時に、血圧と酸素飽和度を測定しました。病棟は以前入院した時と同じように騒がしく懐かしい感じでした。「状態も落ち着いてきているのでAライン抜きますね」と言って右腕に刺さっている点滴の針のようなものを抜いてくれました。Aラインってなんだろう…って思っていたら看護師さんが「このラインで心拍数とか血圧などが図れるし何かあったらこの管を使って薬を入れることもできる管です。でも点滴などをいれるには別の点滴用のルートがあるし、ICUから出たらAラインを使うことはほとんどないのですよ。」と教えてくれました。
病棟で一通りのチェックが行われた時点で疲れていたのでそのまま眠りました。
次に目が覚めると、夜ご飯の時間でした。
お昼と同じようにおかゆのご飯でしたが、夜ご飯も2口食べて終わりにしました。少し痛みが治まっていたので、床頭台からiPadをとってもらいました。
「rikiさん、昨日からほとんど食べれていないので栄養士さんと担当の先生と相談して点滴で栄養を入れるようにしますね。」と看護師さんが言ってくれました。
抗生物質などの点滴と合わせてご飯の代わりの点滴が追加されました。これで嫁とLINEができる…と思ったらiPadにはLINEが入っていなくて、Messangerでやり取りを行ってみました。
21時頃、看護師さんがやってきて「rikiさん、痛み止めの点滴も入れておきますね。」といって点滴を入れてくれました。
4人部屋はカーテンで仕切られているのですがこの日はカーテンフルオープンなので通路を通る人から見てもすぐに見える状態でした。
夜間は看護師さんがしょっちゅうやってきて点滴のチェックを行ったり、抗生物質の点滴を追加したり、知らないうちにたまっているおしっこを処理してくれたりしてくれました。看護師さんってすごいなと思いました。







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