2020年8月27日 手術日当日 その1~病室から手術室まで~(入院2日目)
朝7時過ぎに看護師の方が「rikiさんおはようございます。」と血圧、体温を測りに来ました。その際、「この後9時に迎えに来ますね。緊張していますか?」と聞かれたので「まあ、少しは…..。でも6月にも手術しているので…。」と話をすると、「そうですよね。お名前見てあれ?って思っていたんですよ。お久しぶりです。」と思い出してくれたみたいです。「頑張ってくださいね」と言って看護師さんは行ってしまいました。
その後、再度看護師さんが現れ「これにお着換えお願いしますね。」と手術着を渡されました。手術着を着ると少し緊張してきました。歯磨きをして身支度を整え終わった8時45分ごろ、再び看護師さんが現れました。引継ぎ前の日勤の看護師さんがやってきました。「あら?rikiさん、お久しぶりです。これからですね、頑張ってくださいね。それでは血栓防止のためのストッキングを付けますね。」という会話をしていると、もう一人の新人の看護師さんがストッキングをはかせてくれました。が、なかなかうまくはかせることができず四苦八苦してました。しーんとした部屋で新人の看護師さんも少し焦っていたので「ゆっくりで大丈夫ですよ。このストッキング相当締め付けるんですよね….。僕の足もごぼうみたいになるかもしれませんね。」などとたわいのない会話をして時間稼ぎをしました。
準備ができると「それでは行きましょうか。車いすにしますか?それとも歩いていきますか?」と聞かれたので「元気なので歩いていきますよ。」と答え手術室まで歩いていくことにしました。途中にナースステーションがあるのですが看護師さんが「rikiさん頑張ってください。」「行ってらっしゃい」と言ってくれました。
病棟入り口を超えると共有フロアがあるのですが、ここで新型コロナウィルスの関係で病棟に入れない嫁と会いました。朝8時過ぎからここでずっと待ってくれていた嫁とはLINE通話でずっとつなぎっぱなしだったので病室でのやり取りも少しは聞こえていたと思います。何もなければ病室に一緒にいて、手術室の前まで一緒に歩いてこれたのですがこれも今回はできません。であれば、ITを活用して少しでも身近にいられるようにならないかなぁと考えてのLINE通話つなぎっぱなしでした。ただ、ITの技術がどれだけ進歩したとしても今の段階では実際にあった方がやっぱりうれしいです。「おはよう。これからだね。頑張ってね。」と言われたので「うん。頑張ってくるよ。じゃあね。」と短めの言葉を交わし手術室につながるドアの向こうに行きました。
出術室と書かれたプレートのドアを超えると前室があります。ここでは手術に必要な何かを準備していました。前室に入ると名前と生年月日を確認されました。前回はここにベッドがあり名前と生年月日を確認した後ベッドに寝て手術室に運ばれたのですが今回は、「それでは、手術室に向かうのでついてきてください。」といわれました。ここまで一緒についてきてくれた新人の看護師さんに眼鏡を預け、ぼやーっとしたなかで歩いていきました。
手術室に入るとテレビで見慣れたベッドとライトがありました。「それではここにあおむけで寝てください。」と言われました。
あおむけに寝ると確認のために名前と生年月日を聞かれました。
その後は、「点滴を入れるための管を刺します。少し痛いですよー。はい、深呼吸してくださーい。」「心電図を図るためのコードを付けますねー。」「手術着を脱がせますね。」「足元寒いので毛布を掛けますね。」などと左右から色々といわれました…。
その奥でCTの画面を見ながら先生が助手の人と話をしているのが見えました。「まあ、あとはやってみてだね。」という言葉だけがなぜか聞こえてきました。
そうこうしているうちにドラマでよくあるピッピッという心音のモニター音が聞こえてきました。「あぁドラマと同じだ….。」と少し感動していると「それでは眠くなる薬を点滴からいれますね。少し眠くなってきましたか?」と麻酔士の先生から聞かれました。「うん?全然だけど….あれ?少し眠くなってきたな…。」というのが最後でした。
なんか気持ちいい時間だな…と思っていると「…rikiさん、rikiさん聞こえますか…」という声が聞こえました。「rikiさん、終わりましたよ。よく頑張りましたね。」という主治医の先生の声が聞こえました。その後、「口に入っている管を抜きますね。」という声とともに口に刺さっていた管が抜かれました。この管を抜く時がつらくてなんどかせき込みました。
その後「両手、両足を動かしてみてください」という声が聞こえたのでその指示に従いました。全身がなんか固定されているような感覚と寝起きのぼーっとした感覚の中、「じゃあ、ICUに移動しますね。」という声とともにベッドが動き始めました。ベッドに乗ったまま移動するのは何となく違和感が…。
「rikiさん、奥さんが来てますよ。」と言われたので横を見ると嫁がいました。「よく頑張ったね。無事に終わったよ。」と言ってくれたのですがうまくしゃべることができませんでした。と同時に、「嫁もICUに入れたんだ….よかった。」と思いました。
ICUに到着するとICU担当の人たちがてきぱきと動き色々なコードがつながれていきました。
「右手のこのコードはAラインで…。出血量は…」などと手術室の人から、ICUの担当の人に引継ぎが…。
「ん?」ラジオが聞こえる,,,,、
「rikiさんのICU入室は13時35分ですね。」という声を聴いていると眠気に襲われて寝てしまいました。
どれだけ長い間眠っていたのかはわからないけれど次に目が覚めると前より意識がはっきりとしていました。なので、全部の意識を集中して今の体の状態を自分なりに確認してみました。
手足は動かない、首は固定されている、首から出ている何かで顔も固定されている、なんか色々とつながれている、おしっこの管が痛い..左腕の点滴の針が痛い、そして、のどが痛いというのがわかりました。何よりも唾を飲み込むと激痛が…。
少し動いてみようと体を動かしてみたが全く動きませんでした。
また、視界の範囲で周りを見渡してみるとちょうど真正面に時計があることがわかりましたが、時計の針がぼやけてはっきりとは見えませんでしたw。
どれだけ長い間眠っていたのだろうと思っていると、ラジオから「まもなく時刻は14時です」という声とともに時報が…。「え?あれからまだ30分も経っていないの?」
と思っていると左腕が締め付けられました。どうやら血圧を測っているみたいです。
流れているラジオはラジオ沖縄だということがわかりました。ICUってラジオ流れているんだ….。
看護師さんがやってきて、「息苦しいとかありませんか?」と聞かれたので「大丈夫だと思います。」と返事をしました。看護師さんがモニターを確認し、「うん、大丈夫かな…。酸素のマスク苦しいと思うので外しますね。」といいながら酸素マスクを外してくれました。なんか少し楽になったなと思いながら再度眠りにつきました…。
「暑い….。」再び目が覚めました。
担当の看護師さんが初めて?声をかけてきてくれました。(多分、ICUに入ったときにも話しかけられたはずだけど覚えていない…。)
「rikiさんの担当のXです。何かあったら教えてくださいね。いま、息苦しいとかないですか?」と聞かれたので「大丈夫です。」とだけ答えました。
「ほかに今困っていることありますか?」と再度聞かれたので「暑いです…。」と答えたら、体にかかっていた布団を取り、着ているものを揺らせて熱気をとってくれました。
「布団は足だけかけておくので寒くなったら言ってくださいね。」と足元に布団をおいてくれました。あぁ、いい感じと思いながら再度眠りにつきました。
「寒い…。痛い…。」再び目が覚めました。
ちょうど看護師さんがそばを通ったので「スミマセン…ちょっと寒いのですが…」というと「じゃあ布団をかけましょうね。」と布団をかけてくれました。左腕が痛かったのですが血圧を測っていたみたいです。どうやら、一時間に一度自動的に血圧が図られるようになっているみたいです。
ラジオからは「時刻は15時をすぎました…。」
まだ、そんな時間なのか…。とにかく時間がすぎるのが遅いなぁ…と思いました。








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